第1章 信頼

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第1章 信頼(抜粋)

結婚とは、無防備な状態のなかへ思い切って飛びこむ厳粛な一歩である。人生のすべてを相手に懸けることにより、親密な関係と引き替えに無数の危険に身をさらし、肉体的にも精神的にも経済的にも、あらゆる面で相手の影響下に身を置くことになる。ふたりにとって人生はもはや、自分の意思決定と身のまわりに起こる現象との単純な因果関係だけに限定できなくなる。

多くの若いカップルが結婚生活を築き上げるための重要な土台として、最初に信頼を挙げるのは、おそらくこうした不安のせいだろう。婚約という何か不安を覚える状態のなかで、ふたりは先を争って信頼こそ重要だと主張する。

セックスにかかわる信頼は、より深刻で切実な問題である。多くの若いカップルが最も大切な土台として信頼を考える場合、それはセックスにかかわる信頼である。セックスにかかわる信頼が失われれば、その傷跡の修復は不可能である。私は、セックスにかかわる信頼が失われても結婚生活を続けている例は知っているが、セックスにかかわる信頼が失われても信頼関係が続いている例は知らない。

信頼は、非常に高価なものである。したがって、それを守るために身のまわりに護衛や要塞、スピードバンプを置く必要がある。まず、信頼できる親しい友人を持とう。それも単純に悪癖に同調するような人でなく、迷ったときに正しい道へ戻してくれるような強い友人が望ましい。そして高い理想を追求するコミュニティの一員になろう。さらに、高潔なもので心を満たそう。つまらない衝動に火を注ぐようなものでなく、品性を高めてくれるものに関心を持とう。



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by unshakablemarriag | 2013-10-18 16:15 | 1 信頼