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第2章 コミュニケーション

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第2章 コミュニケーション(抜粋)

マイヤーズ・ブリッグスの性格テストは、人間の性格を基本的に思考人間(thinker)と感情人間(feeler)に分類している。ただし、どれだけ思考能力があるかとか感受能力があるかをテストするわけではない。思考と感情のうちどちらのほうを好み、どちらをより大事と思っているかのテストである。ゲーリー・スモーリーは、「約80%の家庭では、男性は頭の言語で話し、女性は心の言語で話す」と言っている。

多くの男性は思考人間である。研究や経験、権威の発言にもとづく(賛成か反対か、費用対効果分析などの)論理的思考を感情より優先させる。もちろん、思考人間にも感情はある。しかし、思考人間は情緒をあまり信用せず評価しない。彼らにとって感情の権威は低い。多くの場合、男性は意見や信条を述べるとき、「私はこう思う(I think that…)」から始める。

一方、ほとんどの女性が感情人間の傾向にあり、そのために情緒的な反応に陥りやすいのは別に驚く話ではない。実際、女性は意見や信条を述べるとき、「私はこう感じる(I feel that…)」から始めることが多い。これは何も女性が、男性なみに思考ができないということではない。単に彼女たちは、多くの場合、感情を論理的思考に優先させるだけの話である。

その結果、男女間にはつねに衝突が潜在することになる。複雑な案件に対して、男性はいつも論理的解決を模索し、女性はいつも感情的に自分の気持を話して同情を買おうとする。女性はよく、「彼は聞いてくれない」とか「彼は解決だけに気をとられて無神経!」と不満をもらす。一方、男性は、「彼女は理屈や常識的な解決には耳を貸さず、感情にどっぷり浸かっている」と言っていらだつ。



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by unshakablemarriag | 2013-10-17 16:18 | 2 コミュニケーション