第4章 妥協

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第4章妥協(抜粋)

健全な結婚の出発点は、妥協と順応とギブアンドテイクである。これらは自己中心的な人でないかぎり、だれでも自然に実行できるはずだ。しかし、これだけは知っておいてほしい。結婚式の当日は、自己中心や自己本位などどんな形にせよ、利己的な考えをすべて祭壇にささげなければならない。もし、乱暴で甘ったれでやんちゃで、自分のことしか考えず、前向きに取組む気がないなら、結婚は非常に困難でやっかいなものとなる。もし、自己主張があまりにも強いようなら、相手を不幸に陥れるだけだ。

いかに自己を捨てるかについてなら、イエス・キリストが最高の教師である。ピリピ人への手紙2章にあるように、キリストは神のひとり子としての権威に固執せず、自尊心も地位も捨てて、人間の姿をとってこの世に現れ、しもべとなり、与えに与え続けた。キリストのこの世の歩みは非常に魅力的だったので、多くの人がキリストをあがめ、敬い、その生き方にならおうとした。権威を放棄することを恐れた人たちは、キリストの過激な生き方におびえたが、その考え方と生き方はこの世に根を下ろし、それに従う人は、何世紀にもわたって現在に至るまで、つねに何十億人にも達している。(訳注:百科事典ブリタニカ年鑑2009年版によれば、現在のクリスチャン人口は、世界人口67億人の33%にあたる22億人にのぼる)

妥協の欠点は、どちらも自分の望みを完全には満たせないことである。妥協には、ふたりの希望を互いに部分的に取り入れたり、ふたりの希望とは別の方法を考えたりすることが必要になる。いずれにしても、その結果が両方の希望を同時に完全に満足させることはない。ときには良い方法が見つかることもあるが、ほとんどの場合、何らかの失望を伴う。

それでは、配偶者が間違っている場合はどうか。自分は正しくて相手に従うのが不合理なときまで、服従する必要があるのだろうか。じつは、自分が正しいことを誇示するよりも、尊敬の念を表すことのほうがはるかに重要である。自分の主張をとおすことは局地戦に勝つことでしかなく、一方、相手に敬意を払うことは戦争に勝つことである。服従は、賢明であるばかりでなく、粘り強く、寛容で、前向きな姿勢である。



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by unshakablemarriag | 2013-10-15 16:20 | 4 妥協