第9章 忍耐

←目次へ戻る


第9章 忍耐(抜粋)

忍耐の一つの側面は、待つという能力である。赤信号、レジの行列、役所、病院など、どこでも待たねばならない。ただし、待つことは簡単ではなく、男性は妻が化粧直しで最後のワンタッチをするのさえ待てないし、女性は約束した時間に帰ってこない夫を待つのに苦労する。しかし、本当にむずかしいのは、愛する配偶者がより良い状況に回復するまで待つ場合である。

スーと私は、交代で肉体的精神的挫折を味わった。私のスポーツによるけがやストレスの多い仕事からきたうつ病は、妻に回復を辛抱強く待つ苦痛を与えた。スーのてんかんや不妊症、黄斑変性、乳がんは、彼女が願っていた平穏無事な生活を打ち砕いた。私は彼女がそんな状況を乗り越えるのを待つだけだった。

ただし、私たちの待ち方はまったく受身だったわけでなく、互いの健康プログラムへの参加も行なった。しかし、待つ側ができることはかぎられていた。日常の生活が影響を受け、エネルギーは低下し、苦痛に対して鈍感になり、ロマンティックな時間は激減した。不満は破裂寸前まで達し、普通にできていたことができなくなり、自尊心は打ち砕かれた。この時期、私たちはいろいろなことで試されたが、特に忍耐力が試された。

ときおり、私は待つことを強いられる結婚生活の話を聞く。人生はときどき激しく着地することがあり、どちらかが、あるいはふたりともが大きな痛手をこうむる。結婚生活に対する浅薄で単純な既成概念がひっくり返るのである。悲劇にもなりうるが、気楽な人生や、試練を受けたことのない結婚からは得られない、深い意味と力強い成長、強烈な喜び、神への献身の原動力が与えられるのも確かである。



←目次へ戻る・・・←第8章 正直 へ戻る・・・第10章 親切 へ→
[PR]
by unshakablemarriag | 2013-10-10 16:22 | 9 忍耐